「ef - a tale of melodies.」第12話

実を言うと、視聴自体は4日前にしているんだけど、感想が書けなかった。なぜなら言葉に出来なかったから。一体、この感動をどう表現すればいいのか、どう言葉にすればいいのか、それが見つからなかった。ただただ凄かったとしか言い様がない。それほど素晴らしいラストだった。
久瀬は手術に成功して、幾ばくかの命を得る。ミズキのおかげで救われて、ずいぶん変わったね。少しでも長生きするためにあがき続ける。それはみっともない生き方か?いや違う。誰かのために生きるのなら、たとえその命が残り僅かであっても、それは素晴らしい生じゃないだろうか。教会での久瀬とミズキのコンサートは、凄く綺麗で感動的だったね。
前作から現れていた優子の正体。幽霊か何かと思っていたけど、天使だったんだね。天使となって音羽の街に住む人たちを見守っていた。そして最後に、死の間際もう一度会いたいと願っていた火村との再会を果たす。「お前を愛してる」と告白する火村に、愛して「いた」でしょと訂正する優子。ああ、この言葉で全ては過去に終わったことなんだなと実感。もうどんなに想いあっても、それは決して未来へと繋がらない。過去にけじめをつけて、前へ踏み出すために、優子に俺はもう大丈夫だと言う火村だが、まぶたがぴくぴく痙攣している。つまり嘘を付いているんだね。そんな火村の気持ちを察して涙する優子。そして今度こそ本当の永遠の別れ。BADENDでもありHAPPYENDでもあるという不思議さ。
火村の職業って建築家だったのね。そして明かされる二つの音羽の正体。偽物と火村が呼ぶ音羽は、彼がデザインした街だった。全ての人に優しい街。優子とかつて想像したことを、火村は実現してたんだね。偽りの街と自嘲する火村に、ミズキははっきりとそれは違うと。二つは紛れもなく本物だと。そこに住んでいる人の想いは本物だと。
本当に感動で泣けてきた。もう色んなものがぐるぐる渦巻いて、胸に迫ってきて、ああ、本当にこの物語と出会えてよかったと思えた。運命と戦う人の姿、優しさ、辛さ、愛、涙、そういった色んなものが、「ef」という物語の中にいっぱい詰まっていて、なんというか、いろいろと考えさせられる。この素晴らしい物語に出会えたことを、神様に感謝したい。またmemoriesの最初から通しで見たいね。感動をありがとう!「ef - a tale of memories.」&「ef - a tale of melodies.」!