こちらも素晴らしい「バンド・オブ・ブラザース」

ザ・パシフィックの前に、バンド・オブ・ブラザースという同じ製作陣による戦争ドラマがあって、ザ・パシフィックの放送に合わせて、再放送していたんで見たんですが、これもまた大変素晴らしい!
こちらはオーソドックスな欧州戦線。
ドイツ相手に過酷な戦場を戦う空挺師団のお話。
ザ・パシフィックも描かれていましたが、戦場の過酷さは兵士たちの心を壊していくんですね。
休暇でパリに行くんですが、先日までの戦場の地獄と、平和な風景のパリとの対比が、見ていて痛々しい。
果たして目前に広がるこの風景は、現実なのか夢なのか。
この「日常」からすぐに地獄へと帰らなければならない。
マブラヴオルタでも、BETAが存在する世界と、元の平和な日常を行き来するシーンがあって、奇妙な感じを覚えたものですが、まさにそれと一緒。
いや、それよりももっと過酷で残酷で…。
そして思うのは、(サヨク)日本人が口にする「平和が大事」という言葉の空虚さ。
我々が、この兵士たちにできることは何だろうと。
それは敬意をもって接することだけじゃないかと。
戦争の中身を云々して、人殺しだの侵略だのと批判している連中は何様のつもりだと。
このような地獄を戦い抜いた兵士たちは、戦争の価値判断以前に、まず無条件に敬うべきではないかと。
「ザ・パシフィック」「バンド・オブ・ブラザース」という二つの戦争ドラマを見て、つくづく今の日本を覆う「反戦平和」の言説の異常さ、大東亜戦争を太平洋戦争と言い換え、侵略だったと断じてしたり顔をする連中の歪さを、痛感しましたね。
日本版のザ・パシフィックが作られるような、まともな時代は果てして来るのか…。