あえて物申す

震災以降、色んなものが自粛されている訳だけど、ある程度は仕方が無いと思う。
しかし、理不尽なこと、非合理的なこと、非論理的な話は、断じて違うと思う。
ここのところ頻発している、アニメ・漫画などにおける表現狩りは、間違いなく非論理的であり、常軌を逸している。
・「お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!」 第10話放送休止のお知らせ
http://www.starchild.co.jp/special/oniichan/news/
・19日公開の【映画プリキュアオールスターズDX3』 津波のシーンが「災害を連想させる」として、一部削除して上映される。
http://yaraon.blog109.fc2.com/blog-entry-1142.html
原発事故後の東京を描いたSFマンガ『COPPELION』、テレビアニメ化と連載中止の可能性
http://yaraon.blog109.fc2.com/blog-entry-1332.html

東京都の件(くだん)の条例もそうだが、オタク文化は悪であり、社会に悪影響しか与えていないという思考法がまずあって、その上で諸現象をこじつけて規制しようという論理が、まともであるわけがない。
津波地震の表現があるというだけで、次から次へと中止・延期するのは馬鹿げている。
いったい、被災者からそのような願い届けがあったのか?
あるわけがない。
今なお避難所で不自由な暮らしを強いられている人々が、プリキュアの映画や漫画の表現を逐一チェックして、「これは気に入らない、あれはセーフ」なんて作業をできるわけがない。
こういうのをやっているのは、すべてnot被災者。
ポテチを食べながらテレビを眺め、自らを正義と信じて疑わないキチガイたちだ。
当事者でもない人間が、気持ちを代弁などと、そんなおこがましい事を平然とできる神経は相当なもの。
しょせん、連中がやりたいのは弱い者いじめ。
自らを神の視座に置いて、審判を下す快感を得たいだけ。
正義の御旗があれば、弱い者いじめが堂々行えるという歪んだ感情。
だから常に標的にされるのは、オタク文化だけであり、実写など三次元はスルー。
地震津波にあった人たちを嘲笑するような内容ならいざしらず、内容的にまったく無関係であり、ただそういう表現があったというだけで表現狩りが正当化される理由にはならない。
たとえば交通事故は毎日たくさん起きているが、事故にあった人たちの気持ちを慮り、交通事故が表現されているアニメ・漫画をすべて規制しますということになったら?
こういう一見もっともらしい理屈は始末に悪い。
正しく論理的になされるべきであり、こういう感情論に迎合しては、あらゆる表現活動は不可能になる。
この手の感情論には、断固「NO」を突きつけるべきだ。

余談ながら、そういう意味でアージュの吉田社長の判断は、非論理的であり残念だ。
(荒野のコナイパーラジオ3/26配信分、17分あたり以降参照のこと)
http://kiminozo-radio.jp/