「ef - a tale of melodies.」第9話

火村を置き去りにして、学園に戻った優子が衝撃の告白。なんと火村に近づいたのは復讐のため。一人でも生きていける火村が妬ましくて、このような破滅に誘い込んだんだと。しかし、それを後悔して、今更ながら火村を好きになってしまったことを悔やむ。一方、火村は妹のことに囚われて、一人で生きていこうとしたために、優子を救えなかったことを悔やむ。お互い好きだったのに、ちょっとした食い違いが互いを不幸にしてしまった。皮肉な運命だけれども、修復不可能と思われた前回の終わりから一転して、お互いが自分の気持ちに気付いて。進むべき道を再び歩き始めた。
そしてワカメ兄と火村の対峙。ワカメ兄は相変わらず強敵だったけれども、火村のスケッチブックを見て欣喜雀躍。つくづくワカメ兄は歪んでいるよなあ。出発点は火村と一緒だったかもしれないけど、ワカメ兄の場合、優子を憎しみの道具としてしまったことで、道を引き返せなくなってしまったね。結局、久しぶりに描けた妹の顔に満足して、炎の中に消えていった。憎たらしい奴だったけど、悲劇ではあったね。
一方、久瀬は勝てない勝負はしないというポリシーの下、全ての人の繋がりを断ち切って、死んでも誰も悲しまない、思い出さないという状況を作り出して満足のはずが、逆に死の恐怖がどんどん大きくなって、今更ながら後悔。そんな久瀬にそれでも立ち向かおうと、ミズキが出した手紙は「果たし状」。全てが無くなったと思っていた久瀬は、その手紙に涙する。そして教会で火村と話すミズキの口から「雨宮優子」の名が。どうしてミズキが知ってたいるのか。そして火村は何と言ったのか。
終盤に向かって緊張度が増すばかりだなあ。ここのところ、毎回まばたきも出来ずに凝視して見てるよ。本当に凄い作品だと思う。