「とらドラ!」第21話

ゴルディオスの結び目がついに解ける?修学旅行でテンションが上がり、恋愛の鞘当てもいよいよ激しくなってきた。
北村を巡っては、妙に静かな大河に対して、木原がガチアタック。大河を応援したい能登は、それが気に食わないから、ことごとく横槍。しかし当の北村が超ニブチン。とうとう木原を泣かしちゃったよ。まあ展開的に、北村争奪戦は前菜。木原の位置付けって、玉突き現象の中の最初の一球みたいなもんだし。そして木原のアタックは見ていてウザい罠(w
メインディッシュはもちろん、高須竜児を巡る争い。今まで亜美は自分の本心を隠しながら、他人の恋愛を突付いてまわっていたけど、今回の実乃梨との大喧嘩で何となく見えてきた。本音では竜児が好きな亜美が、他人と竜児がくっ付くのを促すような言動を繰り返すのは、今まで腑に落ちなかったんだけど、要するに竜児の気持ちが分かりきっていて、告白が無意味だから自分を隠している亜美にとって、竜児の想い人であり、自身も竜児に好意を持っているのに、その本心を隠している実乃梨は、非常にむかつく存在だということ。うまくいく事は100%保証されているのに、友人のために自分の気持ちに嘘を付く。自分なんか言いたくても言えないのに…という嫉妬心やフラストレーションの混ざり合った気持ちを、実乃梨にぶつけていたんだね。一方の実乃梨も、大河のために気持ちを封印すると誓ったのに、亜美に痛いところを突かれてだんだん正気が保てなくなっている様子。言葉遣いが電波娘から、普通の少女のそれになっている。その言葉からは想いの丈が伝わってくるだけに、実乃梨の竜児への感情の爆発が見られたら、凄いことになりそうだ。
一方、大河はひたすら竜児×実乃梨のカップルに心血を注ぐも、以前ほど北村病でないことに、逆に心情の変化が思われる。そして遭難した大河を助けた竜児は、背中におぶった大河から衝撃の言葉を…。実は竜児に対する恋心に気付いてしまい、それを消そうと失恋(北村)大明神に祈ったけど、効果がなかったことを。やはりここのところ、北村、北村と騒がなくなったのは、竜児への想いに反比例する形で、北村への想いが萎んでいたためか。自身を北村と勘違いした大河から、衝撃の告白を受けた竜児はフリーズ。果たして竜児は大河の想いに答えるのか。
各人がそれぞれの想いを咆哮しつつ、物語はクライマックスへ向かいつつあるなあ。それにしても、学園恋愛ドラマでこんなにも熱くなるなんて思わなかった。実は最初はとらドラを舐めていましたよ。ありがちな学園ラブコメだなあと。まさかそれがここまで化けるとは。大河と竜児の恋愛の行方は決着が付くのかな?