勧善懲悪とは深いテーマです

http://d.hatena.ne.jp/freak-k/20090319
いや、久しぶりにまともな議論ができた気がします。そもそも議論とは、異なる意見をぶつけ合うことで、少しでも真実に近づこうとする行為なわけで、たんに持論を開陳しているだけでは、オナニーと変わらない危険を伴います。だから、このブログの管理人であられるfreak-kさんは、非常に議論というものを分かっていらっしゃるなと感心します。
今回、freak-kさんは「勧善懲悪」というキーワードを論考の対象としてらっしゃるのですが、私のブログ上における当該用語の使い方について、

>当の作品を貶めるつもりはなくとも、話を単純化するのに利便性のいいテンプレートとして想起しているのは間違いない。

という指摘はもっともです。というのも、私は喩えとして使う用語には、自分の規定した意味ではなく、世間一般の意味で使っているからです。
つまりこの例でいえば、勧善懲悪という概念そのものを、私自身は否定してなくても、「世間一般では「単純な善悪二元論的設定の構造」「白黒はっきりつけた世界の単純化」の代名詞」(by freak-kさん)として使っているわけですから、その意味合いを表現するのに、同じく世間一般で勧善懲悪の代名詞となっている仮面ライダーを、喩えとして引用したわけです。

やはりブログは論文ではありませんから、その辺の言葉の定義や使い方に関しては、どうしても誤解を生じやすいです。しかし、今回の議論でfreak-kさんに、まずは当方の意図は理解してもらえたようなので、それはうれしいです。

そしてfreak-kさんが提示しておられる疑問、なかなか興味深い、そして重要なことだと思いますが、私も私なりにいろいろ思考しています。ただ、私が先にここでいろいろ書いてしまうのも僭越かと思いますので、向こうのブログの論考に対する形で、また書かせていただこうと思います。