スフィアライブ、そして劇場版Fate

31日のスフィアのライブ、凄かったです。
自分は4人の中では戸松遥が好きなんですが、生で見ると4人全員可愛くて圧倒されました。
特に高垣彩陽は、何ていうのか、とにかくサービス精神に溢れているというか、ファンのことを凄くよく考えていて、素晴らしいなあと。
声優としての演技力は、去年一番伸びたんじゃないかと思うんですが、ライブでの彼女をみて、あの姿勢が演技力の向上に繋がったのかなと納得。
豊崎愛生寿美菜子は、けいおんでブレイクしてから、この方面でもこなしているし、戸松遥は早くからやっていたし、4人のパフォーマンスの素晴らしさは感動もの。
歌に踊りに、生アフレコに生演奏と、色々楽しめました。
最初は戸松遥目当てだったんですが、今回のライブでスフィアそのものが、すっかり好きになりました。
4月からは全国ライブツアーが始まるので、次は大阪に行こうかなと思います。

Fateの劇場版は…

翌日、同時期に上映中だった劇場版Fateリリカルなのはを、はしごしてきました。
まずはFate。うーん…微妙すぎる。
パンフレット内で監督自身が語っているとおり、30時間あるシナリオを、100分にまとめることに無理がある。
三部構成とはいわないが、せめて2時間は欲しい。
とにかく、冒頭から端折りの連続。
凛がアーチャーを召喚するところから、士郎が学校でランサーに殺されて、復活して自宅で再び襲われて、セイバーを呼び出すことになるところまで、超絶ダイジェスト版。
その後も細かな部分は全て捨てているから、よく言えばスピード感ある展開。悪く言えば超展開。
聖杯戦争など世界観・システムの説明は、パンフレットに投げている。
葛木が学校で登場することなく、いきなりマスターとして現れて誰これ状態。
士郎がいきなり投影が自在にできるようになり、干将・莫耶を使いこなす。
ラストに士郎が、それまで影も形もなかったカリバーンを投影。
思い出しただけでもこの状態。もう冒頭から、原作知らないと着いていけない。
全部、原作では日常描写の中に、伏線が張られているから、それを飛ばしたらナニコレ状態になるのは当たり前。
原作を知っている人しか見れない、そして脳内補完をしなければならない、という時点で、劇場版としては相当にアウト。
劇場版に限らないけど、原作付きアニメというのは、原作ファンも楽しめるし、新規の人も楽しめる、というのがあるべき姿でしょう。
原作ファンが脳内補完してようやく楽しめるって、典型的なダメアニメのパターン。
もともと私はTVアニメ版からして、原作の素晴らしさを伝えてないどころか、泥を塗ったと思っているので、劇場版はさらに上塗りしてくれたと、失望が大きい。
本当にこれはダイジェストフィルム。この作品の役割は、知らない人にこういう作品だよと説明のために見せて、「じゃあゲームをやってね」と誘導するための販促ツール。
もともとFateのシナリオ構造自体が、アニメに絶対的に向かないんだから、もう作るの止めてくれと思う。
桜ルートの映像化は、ほんと勘弁してくださいと言いたい。これ以上、Fateを汚さないでくれと。