覇権、売り豚、萌え豚

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ヤマカンの言い訳に付き合うのも辟易する。
奴の駄目な点は「売れない芸術家の愚痴」に尽きるのだが、それはさておき、「覇権」「売り豚」などに対する批判は的確なのかという点。
結論から言うと間違い。そりゃそうだろ。フが売れなかった言い訳で、デッチ上げているんだから。
ネット社会の発達は、いつしか大衆社会の縮図と化したわけで、大勢に流れるという特徴を、現実の社会と同じく持っている。
震災後にトイレットペーパーを買い貯めするアレだ。
つまり、人気が出たから、話題になったから、ということで「結果的に」セルソフトの売上げが加速するが、覇権とか売り豚で左右されるわけではない。
現に他でもないフラクタル自身が、放送前には覇権アニメと評されていたわけで、その事実を忘れてこんな文句を垂れている時点で、ヤマカンの馬鹿さ加減が浮き彫りになるだけなんだが、ネット上の覇権などという言説は、作品の人気・売上げに何ら寄与しない。
つまり、ネット社会の雑音を取り除いてみれば、結局のところ面白い作品が売れ、つまらない作品は売れないという、単純な真実のみ。
ではなぜアニメを取り巻く現状が、かくもややこしいことになっているのか。
それが前に説明した「大衆による支配」ということ。
以前はクリエイターが、受け手の感想をダイレクトに聞くことはなかった。
ところが、今はネットを通じて、直接耳目に入ってくる。
作画崩壊」とか「氏ね」とか遠慮ない罵詈雑言が飛び込んでくる。
これは精神的にきついと思う。
しかも、経済状況の悪化が、セルソフトの売上げを圧迫している。
勝ち負けが酷く開くのは、買い手が厳選しているから。
そしてそのような状況では、口コミが失敗しない買い物のコツ。
売り豚というのは変形した口コミだから、これが流行るのは自明のこと。
これに「売上げが見込める堅いジャンル」というキーワードが加わればどうなるか。
似たような作品が乱立するのは、当然の帰結ではないか。
まどマギは、そのような状況に一石を投じ、面白い作品が売れるという単純な真実を気付かせてくれた。
この功績は大きい。
そして後を追うように、タイバニ、いろは、あの花と、オリジナルで面白い作品が出てきている。
萌え作品が悪いわけじゃない。
それ「だけ」で市場が占められるのが不味いのだ。
この程度のことも分からないのだから、胸糞悪い言動をするくらいなら、ヤマカンにはさっさとアニメ界から出ていってほしい。