モノづくりの根本問題だよ

・漫画制作コストを4分の1に縮小する賢い方法。
http://mangaonweb.com/creatorDiarypage.do?cn=1&dn=33940
漫画に限らず、モノを作るにはコストが掛かる。
この場合のコストには、原材料費以外にも、人件費だったり製作時間だったり含まれるわけで、「うは(w、原価50円で500円で売るなんてボッタクリキタコレ(w」とか言ってる奴らは、商売も知らない底抜けのバカ。
漫画とかは特にそういう制作にかかるコストが見えにくいので、紙とペンがあれば書けると思っている人間からは、3万円の原稿料もボッタクリ価格に思えるんだろう。
で、このブログで佐藤秀峰氏が言っていることは、漫画だけでなく工業製品を含めたあらゆるモノづくりに言えるお話。
今の日本社会で起こっているのが、まさに原価厨に支配された歪んだ市場原理。
製品が作られるのに必要なコストを無視して、原材料費という極めて限定されたコストだけで製品を語り、結果としてコストをかけた良品が駆逐され、安かろう悪かろうの悪品が飛ぶように売れる。
良いモノを作るにはそれ相応のコストが必要であり、当然それに見合った価格になるものなのに、原価が〇〇なんだから高いよねと言い、100円商品を至高と見なす。
結局、そういう人間はモノを見抜く目が失われ、良品と悪品の区別がつかない。
たとえば彼らは佐藤秀峰氏のブログで紹介された手抜き前の原稿と、手抜きされた原稿の、モノとしての違いが分からないだろう。
今のメイドインジャパンには、これが日本の製品かと驚くほどの悪品が、堂々と流通しているが、これも原価厨が支配した結果。
そして良いモノをまじめに作っていた会社は、どんどん倒産している。
そのうちメイドインジャパン=劣悪品の代名詞という時代がくるかもしれんな。