織田信奈は毎回面白いわ。そして

戦国パラドックスものとして本当に秀逸。
事実の部分と架空の部分が非常にバランスがとれているので、戦国ファンの目から見ても面白い。
それにしても、自分が見ることの出来ない、ダメなラノベ原作モノのパターンが何となく分かった気がする。
つまりは主人公の造形。
昨今はラノベに限らずではあるが、「気弱でネガティブで暗い主人公」が多くを占める。
調べてないので断言はしないが、たぶんエヴァ碇シンジからだろう。
で、そういう系統の主人公というのが自分は大嫌いなんだと。
主人公の成長物語として、スタート地点がマイナスで、そこから様々な苦難を乗り越え成長する、という物語パターンならばまだ見れるだろうが、最近の作品は成長物語としてあまりに弱い。
主人公がウルトラネガティブなのに、成長がちょびっとで全くカタルシスを得られない。
そのくせ最初から主人公補正でハーレム状態という矛盾。
何でこんなクズ人間に女の子が集まるのかとイライラする。
最近だとアクセル・ワールドソードアート・オンラインがダメだったが、それがこのネガティブ主人公パターン。
逆に面白く見れている織田信奈の野望は、主人公はポジティブ。
スーパーな能力があるわけではないが、エロに正直でそこから行動力が発揮され、人を動かす力になっている。
何をしでかすのだろうというワクワク感があり、主人公の行動に興味がわく。
冬に見ていたハイスクールD×Dも、それに似た感じ。
エロバカ主人公だけど、熱血スポ根要素もあって好ましかった。
とある魔術の禁書目録も、最初は上条さんの「理屈」がうざかったが、あれは「芸」だと割り切ればそこそこ見れた。
もっとも「真の主役」一方通行さんが素晴らしかったというのもあるんだが。
現況、萌えアニメばかりで男主人公があまり居なくなってしまったが、実のところ男が弱くなったために戦う女の子にシフトしたんではないか。
感情移入できるような「男の子」が居なくなったため、戦う女の子に男の子を投影してるんではないか。
萌えアニメにおいて、主役の女の子は例外なく強い。
それは身体的であったり、精神的であったりするのだが、いかなる困難にも立ち向かい戦っていく。
かつて男の子主人公が担っていた役割りを、今は萌えアニメで女の子が担っている。
ちょっと来季からは、自分が気に入った作品と視聴切りした作品を、この観点から分析してみようか。