こんなだから実写はダメなんだよ

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私は『ビブリア古書堂の事件手帖』を読んでないので、原作ファンが主役の栞子にどれほどの思い入れを抱いているかは知らないが、少なくとも原作改変の痛みは理解できる。
こういう作品の中核を成す要素に対し、平然と罵詈雑言(と言っても当人は何ら自覚なく、役者として自分の幅の広さを見せているつもりなんだろうが)をするというのは、まず彼女そしてスタッフたちに、原作愛が全く無いことを知らしめている。
とかく昨今の実写界隈において、漫画その他の実写映像化がほとんどを占めるのは、彼らがまともに作品を作るだけの力量を失い、原作と役者人気におんぶにだっこをせざるを得ないという事情がある訳だが、それにしたってこれほど駄作ばかりになる理由は、このビブリア古書堂事件がいみじくも明らかにしている。
すなわち、原作に対する愛情など微塵もなく、ただの視聴率・興行成績獲得ツールとしか見てないということだ。
そういう感覚を役者・スタッフが共有しているから、剛力某の勘違い発言が、何やら役者の素晴らしい発言のごとく取り上げられるわけで、本来こういう発言は事前にたしなめられて注意を受ける類のものだろう。
ビブリア古書堂は不幸にも、そういう愛の無い商業主義の餌食にされ、おそらく典型的な月9ドラマとして、名前だけ借りて中身は薄っぺらい恋愛ドラマと化し、原作ファンが血涙を流す結末になるのだろう。
いい加減、このような悲劇の連鎖は止めにしてもらいたい。
まともな作品が作れないなら、実写業界はさっさと滅びるべきだ。
実写が低調でアニメが売れているからといって、嫉妬心から二次元を道連れにするような真似は、実に見苦しい。