「PSYCHO-PASS」第17話

シビュラのカラクリがついに明らかに。
前回の引きから、人間の脳みそ使ってんじゃね?という憶測がされていたが、その通りだった。
しかもシビュラ自体、コンピューターによる公平な演算ではなく、脳みそ本人の思考(意識)の結果を吐き出すものという、極めて恣意性の高いシステムだった。
元々この社会の治安は、シビュラの絶対公正無比な計算の結果と信じられてきたから、それ故に縢は真実を知って、己の人生が他人の意思によって決められていたことに「やってらんねえよ」となったわけだね。
機械が人を支配するという構図は、人間性を無視した非情なシステムだけれども、そのように見せかけた一部の人間達による独裁は、もっと質が悪い。
結局、いずれにしてもシビュラによる法治社会なんて、欺瞞以外の何物でもなかった。
そして行方不明の藤間が、シビュラに組み込まれていたとは全く想像も出来なかったわ。あの局長の義体がただの器で、中身の入れ替え可能だというのは何となく想像できたけど。
槙島に加わるよう説得するも、「(人生に)どこまでもプレイヤーとして参加し続けたい」と拒否られる。
この前から槙島の台詞は、いちいち心に響くわ。
やってることは完全に犯罪だけど、人が生きるとはどういうことかを問い、本質から外れるものは人だろうが社会システムだろうが否定してみせる槙島の態度は、実に明瞭。
これでますますラストがどうなるか、分からなくなってきた。
狡噛は槙島の問いかけにどう答えるんだろうね。