「翠星のガルガンティア」第10話

ロボットアニメと言いながら、ほとんどロボの戦闘シーンはなく、実質は人間ドラマに主眼をおいた作品だったんだが、ここでロボ=チェインバーの存在意義が明らかにされようとは!
ディアーズ=人類という衝撃の事実を知って、己の戦う理由も存在意義もすべて無くしてしまったレド。
そんな彼にチェインバーは再三「戦え」と命令するのだが、機械がプログラム通りに繰り返しているだけかと思いきや、それこそがチェインバー自身が思考したどり着いた答えなんだと。
たとえ元が人間と言えども、やはりヒディアーズと人類は相容れない。
何故なら己が肉体を究極にまで高め、生物として頂点を極めたヒディアーズと、脆弱ゆえに機械に頼らざるを得ず、知恵で文明を築き発展することで生存してきた人類は、進化の方向として対極にある。
それ故に両者が交わることは決してないのだと。
よもや戦闘ロボットたるチェインバーが、道を指し示す役割りになるとは思わなかった。
こういう仕掛けは実にうまいよなあ、虚淵さんは。
そしてレドを助けたクーゲル中佐もまた、地球に漂着していたことが判明。
二人の邂逅はどのような結末をもたらすのか?