見たぜ、Wake Up, Girls!

もうすでに各所に感想が上がり、ニコ動での1話目評価が20%台と、話題振りまくりの「Wake Up, Girls!」だが、遅ればせながら私も見た。
一話目の時点で思ったのは、これは作品云々というより、どうしてこういう宣伝戦略を取ったか、という点だ。
前日譚が劇場版で同時進行と聞いていたが、TV1話目がまんま劇場版の続きとは思いも寄らなかった。
そのため劇場版を見ていないと、頭の中に「???」がいっぱい浮かび、当然のようにスルーされるキャラ紹介のため、誰が誰なのかもさっぱり分からず、何の感情移入もできないまま、無為に30分が過ぎていった。
これは完全に宣伝戦略の失敗である。
「劇場版を見ていない人お断り」な内容にして何の得になるというのだ?
劇場版がジブリ作品並みに全国上映されて、誰しも見ている状態でというなら話題作りという点で理解できるが、わずか10数スクリーンでの公開(したがってほとんど東京・大阪に集中)では、見ている人のほうが稀で、しかもこの1話目の内容では、切る人は居ても劇場に足を運ぼうという動機にはならず、わざわざ1話切りさせるためにこのような策を取ったのだとすら思えてしまう。
まともなプロデューサーならこんな馬鹿な真似はしないだろう。
おそらくヤマカンの提案なんだろうが、彼はプロのアニメーターであっても、プロの興行師ではない。
素人の興行案で完全に失敗している。
作品内容以前の問題で、作品の評価をしてもらえない状況に自ら追い込んでいる。
このような顛末になったのは、もちろん彼の歪んだ性格に起因するのだろうが、しかし止める人間が居なかったのか?
作品の評価以前の問題を提示してくれるとは、さすがヤマカンと言うべきか。
作品内容に関して言えば、噂通りキャラデ崩壊、パース崩壊、素人棒演技でメチャクチャ。
これを商業作品として流通させるとはプロ失格だろう。
私は人間としてのヤマカンは屑で最低で大嫌いなんだが、アニメーターとしてはそれなりに評価していた。
だがこの作品ではっきりした。
かつて京アニを「監督としての域に達していない」という理由で放逐されたのだが、通常ではありえない(「諸般の事情」とぼかすのが一般的だろう)告示文掲載に至った理由が分かった気がする。
ヤマカンはプロのアニメーターとして、職業人として屑だったのだ。
ただ自分のエゴを振りかざす「裸の王様」だったのだ。
Ordetという自分の会社を作って、やりたいようにできる環境ができた結果、アウトプットしてきた物がこれということは、この程度の力量しかないということなのだ。
人間として屑、職業人として屑。
ヤマカンは本当に救いようのない人間だった。
もうWUGを遺作として引退してもらいたい。
業界にこれ以上迷惑をかけないことが、せめてもの身の処し方ではないだろうか。