「蒼穹のファフナー EXODUS」第4話

ファフナーらしさが随所に溢れていた話だった。
エヴァ後の類似作品と一線を画するのは、子供たちが戦う意味というものの重さを描いていたからなんだが、今回の話もそう。
自分の子供が、新たなパイロットとして選ばれたことを知らされた親たちのそれぞれの反応(苦悩)。
なぜ自分ではないのか。なぜ子供たちに戦わせて守られなければならないのか。
その結果、築かれる犠牲。
大人たちの苦悩がきちんと描かれているからこそ、戦う子供たちの悲劇がより一層際立つわけで。
幼稚な子供たちだけでガチャガチャやったり、大人は権謀術数に耽るだけとか、そういう薄っぺらい話しかできない作品との違いが明白。
そりゃそうだよ。普通に考えれば、自分は戦わずに子供に前線に立たせるなんて、まともの親の神経じゃない。
なぜそんな事をしなければならないのか。
ファフナーの場合は、それが子供、しかも特定の年齢の者しか操れないという制約があるわけで、フェストゥムと戦うにはそうせざるを得ない。
そこに大人たちの苦悩がある。
何もできないことへの苛立ちと哀しみ。
ただ死んでいく子供たちを見守ることしかできないという。
そこが物語の横軸としてしっかり絡んでいるからこそ、非常に深みのある話になっている。
カズキ達がどうこうというだけなら、凡百のロボアニメの中に埋もれていたことは間違いない。
なぜ今さら続編とも思ったが、しっかり作られていて納得。
だからこそ時代を超えて語り継がれる作品なんだろうね。