シャーロットはなあ

ABに比べたら、途中まではそこそこ面白かったんだが。
私にとっては爆売れしたABは、なんでそこまで評価されるのかよく分からない作品。
ストーリーに一貫したもの、整合性がなく、単品で泣ける話を繋いで一つの作品に仕立てた感がある。
それに比べたら、シャーロットは反省点を活かしたと言う通り、話の骨格がしっかりしていて、きちんと物語の体をなしていた。
なのだが…最終話がなあ。
何だか今ひとつ盛り上がりに欠けたな。
脳に負荷が掛かって廃人、というのはありきたりだけど、別にそれはそれでいい。
しかし、記憶を失くしたけど幸福な生活をリスタート、というのはカタルシスには欠ける。
あそこまで大風呂敷を広げたなら、もう少し怒涛のクライマックスというものを期待するのが人情というもの。
あまりにもこじんまりとし過ぎて、食い足りなさが甚だしい。(熊耳も復活して全ての人が救われる壮大な奇跡を起こしてもよかったんじゃないの?)
だーまえの泣ける話作成能力はよいと思う。が、この人は話をまとめる能力は乏しいのではないか。
佳作は作れるが、大賞は作れない。
そういう印象を持つ。
とにかく、シャーロットは期待してみていただけに、最後は残念な出来栄えであった。