「コードギアス 反逆のルルーシュR2」第4話

いよいよ藤堂たちの処刑も迫り、ロロには銃口を向けられ絶体絶命。いったいどうやって切り抜けるのか。
ルルーシュのスキル「口八丁」発動!
銃口を向けられても、冷静に打開策を取るルルーシュはさすが。この場面ではロロの心理面を揺さぶって取引きを承諾させることに成功。ロロはギアス能力は凄いですが、人間的には壊れているっぽいので、ルルーシュのような心理面を巧みに突く策士には弱いですね。
・一方、C.C.たちは…
領事館のC.C.たちは、とりあえず取引材料ということで生かされますが、微妙な立場に。そのころルルーシュは必死になって策を練ります。藤堂たちを助けつつも、ロロを排除しなければならない。しかもナナリーが皇帝に捕らわれている以上、派手には動けない。条件的に制約が厳しい状況で、どのような戦術を取るのか。ルルーシュの逆転の一打が見ものですね。
・ロロはやはり壊れている
仲間を次々と殺すロロに、情報機関のメンバーはヴィレッタに苦情を言う。メンバーの結束など任務に比べればどうということはないと言うロロ。幼少のときからギアス能力からテロリストとして使われてきた影響か、人間としての感情がごっそり抜け落ちているみたいですね。その割には人との繋がりや未来に拘っている部分が見えますから、完全に殺人マシーンにもなりきれない様子。こういう中途半端な存在は、心理的に脆いですよね。
・刻一刻と迫る処刑
ギルフォードは処刑を政治的に利用しようと企図。一方、中華連邦でも大使が暗殺。黎星刻の「黄天すでに死す」という台詞は、おそらく三國志の「蒼天すでに死す、黄天まさに立つべし」をもじったものかな。ルルーシュはロロの情報をなにやら探っている様子。今回の作戦のネックがロロだけに、ここを崩さないと全てがうまくいかない。果たしてロロ封じの秘策やいかに。
・そして処刑当日
なんとルルーシュは正面からの決闘を選択。策士のルルーシュがこんな正攻法を取るとは到底思えない。なにか仕掛けがあるはずだが、いったいどんな?と思ったら、なんとブラックリベリオンの再現!「彼を知り己を知り地の利を知れば百戦して危うからず」というのは孫子の教えだけど、まさにルルーシュの作戦はそれを地で行く豪快にして緻密なもの。さらには倒壊方向も計算に入れて、中華連邦領事館内に藤堂たちが落ちるように仕向けた!いやー、見ててこれほど鳥肌が立つのは久しぶり。こういう戦略・戦術の駆け引きの妙というのは、銀英伝ファンの私にはうれしいところ。
・残る障害はロロのみ
ルルーシュの策に嵌ったギルフォードはもはや敵ではない。残る問題はロロだが、一番簡単な選択肢(殺すこと)が難しい状態で、どうするのか。約束を破られたと知ったロロのナイトメアがルルーシュに迫る。そのときロロに向けて銃弾が一直線。なんとこれをルルーシュが庇った!戦闘中に偶然死亡してくれれば問題は解決すると思うんだけど、なぜ?と思ったら、「お前が弟だから…」と。うーん、でもなんか嘘臭いなあ、またルルーシュ得意の篭絡術かと思ったら案の定。しかもただ説得して味方にするという生易しいものではなかった。そもそも銃弾がロロを狙ったところからしてギアスによる仕込み!この壮大な「茶番」そのものがルルーシュによるロロ篭絡の舞台装置だったとは!もう驚きの連続でほんと凄い。さらに「散々使い尽くしてぼろ雑巾のように捨ててやる!」にチョー痺れた。ギアスの面白いところは、このルルーシュの徹底した悪役ぶりなんだよね。目的は妹のナナリーと平和に暮らせる世界を作るという、実に人間的でやさしいものなんだけど、そのための手段を選ばないところが徹底している。誰でも口では「悪魔に魂を売り渡しても」と言えるけど、なかなか実行できるものではない。ルルーシュの場合は、目的のために鉄の意志でやってのけるし躊躇もしない。それでいて冷酷かというと仲間を思う気持ちとか人間的な部分もあって、そういう絶妙なバランスが非常に魅力的な人物に仕上がっている。三國志で言うならまさに曹操タイプ。まさに「覇者」だよね。
・そしてウザク登場
ルルーシュの爽快さと真反対に、今では登場するだけで空気が淀む(w)ウザクことスザクが学園にカムバック。まだルルーシュの覚醒はバレてないはずだから、いきなり殺されはしないだろうけど、どうなりますやら。