「ef - a tale of melodies.」第11話

いやもうね、まだ最終回前なのに、これだけ感動させてくれるなんて、どれだけなんだよと。今回はほんとに見ていて胸が熱くなった。久瀬に果たし状を突きつけて、あなたが好きだからと言い切るミズキ。この一途さは凄いよね。そしてだからこそ、久瀬も救われたわけで。人は誰かと関わりを持ちながら生きていく。たとえ余命幾ばくもない人間であっても。久瀬はそれを負ける勝負だといい、関係を持たないことを選んだ。でも孤独な死に耐えれるほど人は強くはない。それに気付かせてくれて、そして手を差し伸べてくれたのがミズキだった。彼女も久瀬の態度に悩み苦しんだけど、それでも諦めず向かっていった。
さらに二人を繋ぐ存在として、実は優子が存在した。ミズキは未来であり、過去に久瀬と会っていたんだよね。それだけではない。前作のカップルたちが、みな優子のおかげで救われたと告白。ここで前作のOPが挟まれる演出が憎いね。しかも微妙に変更されているし。(ヒロインたちが次々消えるシルエットのシーンが、それぞれのパートナーと一緒になるよう変更)
この繋がりは何なんだろうね。かつて優子が救われて、そして抱いた想い。それは未来(みき)に受け継がれ、ミズキとなって久瀬を救った。他のカップルたちも、優子に後押しされて救いを得た。優子自身は幸福のなかばで命尽きたけど、その想いは未来(みらい)に繋がりたくさんの人を救った。この救いの連鎖とでもいうべき構図が、優子の死を悲しむ我々視聴者すら救っている。ああ、優子の死は無駄ではなかったんだなと。何とも感慨深い作品だと思う。

久瀬は手術は成功したのか?最終回はどうまとめてきますか。