まいった

新年早々、インフルエンザに続いて、今度はPCトラブル。3日間ほど無駄になった…。
OSがそろそろ不安定になってきたので、クリーンインストするべぇと思い、どうせならSSDで構築してみるかと手を出したのが大間違い。プチフリーズどころか、連続書き込みが発生するたびに完全フリーズする始末! 相性なのかモノ自体が不良なのか、今ひとつ不明。仕方なくオーソドックスにHDDに再インスト。くたびれ損でしたよ。

機動戦士ガンダムOO」第14話

前に「このままではグダグダな終わりしか予想できない」と書いたけど、どうも予想通りになりつつあるね。今回は歌で戦争を止めようという、どこのマクロスだよ(w 落としどころが思い浮かばなくて、こんな陳腐な手法に頼ったのか、それとも本気でマクロスをやるつもりなのか。ダブルオーは、やればやるほど脚本家黒田洋介の底の浅さを露呈させているよなあ。
そして前々から疑問だったんだけど、アロウズって政府内でどういう位置付けなの?「政府直属の治安維持部隊」と言っているけど、この言葉自体が意味不明。政治制度や軍隊組織について、まともな知識を持っている人間なら分かると思うけど、軍事組織が大統領や内閣総理大臣といった行政府の直轄になることはあり得ない。シビリアンコントロールの形として、最高司令官=行政府のトップになるけど、組織そのものが直接指揮されるという意味じゃない。また、軍隊組織は軍政(政策・予算)と軍令(実戦部隊)に分かれていて、軍政が軍令に優越しているのが、民主国家の軍隊の基本。そういう常識に照らし合わせてアロウズを見ると、甚だおかしいんだよね。軍政部門がどうなっているのか不明、軍令部分は独立して勝手に動いていて、さらに既存の軍隊組織(連邦軍)とは独立しているし。そして今回は「アロウズの元に連邦軍を置く」という。もう組織図的に滅茶苦茶だよね。
要するに、脚本の黒田が無知だから、こういう事になっているんだろうけど、彼が描きたいことは、ナチスのSSみたいなのが専制を極めて、無辜の民衆を弾圧する、という構図なんだろうね。ナチスのSSも解説すると複雑なんだけど、それは置いておくとして、物語にリアリティや説得力を持たせようと思うなら、豊富な知識と理論が必須。見ている人間に「ありうる話だ」と思わせないと、どんな話も空虚な絵空事にしかならない。ましてやガンダムはリアルな戦争を描くのだから、現実世界の知識というのは絶対に必要。ところが、黒田は「戦争は人の命を奪うからいけない」という、サヨクの空想平和主義を主張しているだけで、現実の知識が皆無。だからこんな見苦しい話しか描けない。物語のベースが嘘だらけだから、当然の帰結として人物の主張や行動も妄想・虚偽に支配されるわけで、こんなお粗末な物語を評価してるファンというのは、いったい何なんだと思うね。
こういう駄作を駄作と斬って捨てる眼を持たないと、アニメ全体のレベルダウンにこそなれ、底上げに貢献はしない。ファンはそこの所をよく考えるべきだと思うね。