「Angel Beats!」第13話

すべての謎は解けた!
とは言い難いものの、ちょっとこのラストには感動した。
タイトルの「Angel Beats!」の意味。奏の正体。
天使の鼓動、そして心電図のようなタイトルデザイン。
すべてはここに繋がっていたんだね。何という伏線!
それ故に、ここまでの作りの悪さが悔やまれる。
きちんと構成できていたなら、間違いなく傑作になれたであろう。
やはりこれはゲームで出すべきだった。
麻枝准は、今の段階ではアニメの脚本家向きではない。
彼は原案・プロットに徹して、専門家に任せるべきだったのではないか。そう思える。実にもったいない作品。
問題点はここでも何度も指摘しているし、他の人も論じているので繰り返さないが、麻枝准が訴えたかったテーマと、やりたかった物語の構成を考えたとき、アニメという媒体には、実に不向きだったと言わざるを得ない。
確実に、ダイヤの原石が最終話に来てやっと見えただけに、その思いは一層募る。
kanonCLANNADの感動が、確実に存在しただけに残念。
ただ、彼が畑違いの分野に初挑戦したことを鑑みれば、この失敗を糧にまたチャレンジして欲しいとは思う。
確かに批判も多かったけれど、才能の片鱗は見せたのだから、経験を積めば確実に「アニメの」脚本を書けるようになると思う。
機会があれば、また麻枝准脚本で、アニメを作ってもらいたい。